今日は「家族葬と一日葬の違い」についてお話しさせていただきます。両者は最近、東京都内・近郊で特に人気を集めている葬儀の形態ですが、それぞれに特徴とメリットがあります。この記事では、その違いを明確にし、お客さまがどちらを選ぶべきかの参考にしていただければ幸いです。
家族葬とは?
まず、家族葬についてお話します。家族葬は、「家族・親族のみで行う小規模なお葬式」として通夜・告別式を2日間で行う葬儀スタイルです。しかし、厳密に家族だけが参加しなければいけない決まりがある訳ではないので、実際には親族や故人様が生前親しくしていたご友人を招くことも多いことから、会葬人数は家族だけで5名以内の場合もあれば、親族を含めた30名程度になる場合もあり、ご家族さまごとの要望に応じて家族葬の会葬者の定義は変化することもあるので注意が必要です。
家族葬のメリット
- プライベートな空間:家族・親族だけで故人を偲ぶことができるため、気を使わずに落ち着いた雰囲気でお別れができます。
- 心身の負担軽減:少人数で行うため、ご遺族の精神的・身体的な負担が軽減されます。
- 費用の軽減:大規模な葬儀に比べて費用を抑えることができる場合が多いです。
家族葬のデメリット
- 費用の負担増:通夜・告別式と葬儀を2日間に渡って行い、会葬者のみなさまにお料理や返礼品など、おもてなしに関わる費用が1日葬に比べて多くかかります。
一日葬とは?
次に、一日葬について説明します。一日葬は、お通夜を行わずに葬儀・告別式のみを一日で行う形式のお葬式です。このスタイルは、近年東京でも増えてきています。当社でも多くのお客さまが一日葬を選ばれています。
一日葬のメリット
- 心身の負担軽減:お通夜を行わないため、遺族や参列者の負担が少なくなります。
- 遠方からの参列者の負担に配慮:宿泊せずに日帰りで参列できるため、遠方から来る参列者を長く拘束することなく配慮することができます。
- 費用の節約:お通夜にかかる飲食代や返礼品などおもてなしに関わる費用や式場料金などを節約することができるため、葬儀費用を抑えることができます。
一日葬のデメリット
- 故人を偲ぶ時間が短い:お通夜がないため、故人様を偲ぶ時間が短くなります。
- 短時間で終わる感覚:葬儀が一日で終わってしまうため、あっという間に終わるという感覚を持つことがあります。
家族葬と一日葬、どちらを選ぶべきか?
家族葬と一日葬のどちらを選ぶかは、故人様やご遺族の希望に合った葬儀スタイルを選択することが重要です。以下のポイントを参考にしてください:
- 通夜・告別式を2日間で行い、しっかりとしたお別れを重視するなら家族葬:少人数であっても通夜・告別式を2日間かけてしっかりと行う家族葬を行うことで、葬儀後にゆっくりと故人とのお別れができたと葬儀についての納得に繋がるケースが多いようです。逆にもっとゆっくりとお別れがしたかったと後悔に繋がる場合もあるのでご家族さまのお気持ちにあった葬儀スタイルに決めることをおすすめしています。
- 費用の負担や会葬者の負担を軽減したいなら一日葬:葬儀に関わる費用の軽減や会葬者の負担を最小限にしたい場合、一日葬が適しています。
- 菩提寺がある方は意向を確認してから決めることも必要です。ご家族の希望を事前に宗教者へ確認してから決めることもトラブル回避に繋がります。
いずれの形式を選ぶにしても、故人様を偲び、ご遺族が心穏やかに送り出せるような葬儀を計画することが最も重要です。
本日は「家族葬と一日葬の違い」についてお話しさせていただきました。ご参考になれば幸いです。もし疑問やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。