エンゼルメイクとは、お亡くなりになった方のお顔やお体を整え、穏やかで安らかな表情でご家族とお別れを迎えるための施術です。故人の尊厳を守り、ご遺族が最後の瞬間を大切に感じられるよう配慮された大切なケアです。
病院でのエンゼルケアとの違い
病院で行われるエンゼルケアは、医療スタッフによって行われるお亡くなりになった後の清拭や着替えなどの基本的なケアです。衛生面を重視した処置であり、医療機関では最小限の対応が一般的です。
一方で、納棺師や専門の葬儀社が行うエンゼルケアは、ご遺体の専門的な衛生処置を行います。治療でできた注射痕や傷などの処置、体液が漏れないように綿詰めの処置をします。また故人のお顔をていねいに整え、見た目に配慮する美的な要素が加わります。ご家族のご希望に応じて、故人らしさを大切にしながら、自然で穏やかな表情を作り出します。
エンゼルメイクの内容
エンゼルメイクの施術は、まず顔やお体の清拭から始めます。続いて、乾燥を防ぐために保湿をし、その後、チークやリップなどを使って血色を補い、健康的で自然な顔色を整えます。故人らしい表情を残すため、眉の整形や髪のセットも大切です。特に、ご遺族の心に残るような「その人らしさ」を表現することが求められます。乾燥しやすい部分には細やかなケアを行い、ご家族が最後の対面で違和感を感じないようていねいに整えます。
湯灌・エンバーミングとの違い
エンゼルメイクとあわせて考えられるケアとして、「湯灌(ゆかん)」や「エンバーミング」があります。湯灌は、故人のご遺体をお湯で清める日本の伝統的な儀式で、体全体を洗浄し、着替えを行います。湯灌は心を込めたお清めの儀式として行われ、ご遺族の見守る中で実施されることも多いです。
一方、エンバーミングは、故人のご遺体の保存を目的とした防腐処置で、長期間保存が必要な場合に行われます。防腐剤を使ってご遺体の状態を長く保つため、特に海外での葬儀や長期保存が求められる場合に用いられます。
これに対して、エンゼルメイクは衛生処置に美的な処置を加えて行い、ご遺族が穏やかに故人とお別れをできるように施されるものです。
弊社でのエンゼルメイク
弊社では、基本的なエンゼルメイクの施術は45,000円で承っております。この金額には、ご遺体の衛生処置、顔や体の整え、化粧、髪のセットなどの基本的なケアが含まれます。さらに、湯灌やお着替えなど、追加のケアをご希望の場合は、別途料金が発生いたします。事前にご家族のご希望に合わせた内容で相談し、故人への最後のケアをしっかりとお届けいたします。
まとめ
エンゼルメイクは、ご遺族にとって大切な方との最後のお別れを穏やかに迎えるための大切なケアです。故人が安らかな姿でご家族に見送られることで、その瞬間が心に深く刻まれます。ご遺族に寄り添いながら、故人の尊厳を守りつつ、最良のお別れの場を提供できるよう、弊社ではエンゼルメイクをていねいに行っております。どうぞご安心してご相談ください。