前回の記事では「葬儀費用の平均195万円というのは信用できない数字」であり、葬儀の平均額を出すことには実はあまり意味がないというお話しをさせていただきました。
それは、実際の葬儀費用というのは、それぞれのご家族の事情によって大きく変わってしまうためです。費用が増減する一番大きな要因は「参列者の人数」で、参列者が多くなるということは、つまり葬儀の規模が大きくなることを意味します。
参列者が多いとお葬式の規模も大きくなる
社会的つながりの強かった方がお亡くなりになった場合、参列者も多くなる傾向があります。例えば、現役でお仕事をされている方がご逝去された場合や、社会的地位が高かった方、町会・サークルなどコミュニティに熱心に参加されていた方がお亡くなりになった場合などです。参列者が多ければ、それに見合った大きな式場を借りた方がよいですし、祭壇・装飾や内外装も式場にあわせて見栄えよく整える必要があります。当然、参列者の数に比例して、必要になるお料理や返礼品の数も増えていきます。そのため、参列者が多ければ、お葬式にかかる費用も高くなってしまうのです。
最近は、あえて家族葬を選ぶことも
10~20年前くらい前までは、参列者が百名前後という規模のご葬儀もたくさん行われていました。ところが、最近ではその規模もだいぶ小さくなってきているように感じます。理由として、高齢化・核家族化による参列者の減少が挙げられますが、それに加えて「家族葬」というスタイルが広く認知されるようになってきたことも大きいと思います。ひと昔前であれば、大勢の参列者を呼んでお葬式を行っていたようなケースでも、最近では「身内だけで執り行います」と宣言されて、あえて家族葬を選ばれることが増えています。以前は、立派なお葬式を挙げることがステイタスとされている側面もありましたが、最近は、落ち着いて、心を込めて故人様をお見送りできるという家族葬のメリットが重視されています。対外的に気を遣うよりも、その分の労力で、実際のご葬儀の内容を充実させたいというご希望を多くいただきます。
想親メモリアルは、家族葬専門葬儀社として、ご家族様ごとに異なるさまざまなご希望にも柔軟に対応いたします。「故人が好きだった色に囲まれたお別れがしたい」「生前、よく聴いていた歌を流してほしい」などの具体的なお望みがある方も、ぜひお気軽にご相談ください。