ご家族が亡くなられた際、葬儀に向けてはさまざまな手続きを行う必要があります。
冬の時期は、年末年始や祝日と重なることも多く、「役所は開いているのだろうか」「手続きが進まないのでは」と不安に感じる方も少なくありません。
ここでは、冬の葬儀において、特に知っておきたい手続き面のポイントを、落ち着いて整理してご紹介します。
冬の葬儀で手続きに注意が必要な理由
冬は、他の季節に比べて葬儀の流れが通常どおり進まない場合があります。
- 年末年始や祝日が重なりやすい
- 行政機関や火葬場の体制が平日と異なる
- 日程調整に時間がかかることがある
- 亡くなる方が増え、葬儀までの日程が伸びる
あらかじめこうした事情を知っておくことで、必要以上に慌てず対応することができます。
死亡届と火葬許可証の手続きについて
役所が休みの日でも手続きは可能です
東京都では、区市町村の役所が閉庁している日でも、死亡届は「休日・夜間窓口」で受け付けてもらうことができます。
死亡届の提出とあわせて、火葬許可証も発行されます。
そのため、土日・祝日や年末年始であっても、手続きそのものができなくなるわけではありません。
平日とは異なる点もあります
ただし、休日・夜間窓口では、
- 対応できる職員の人数が限られている
- 通常より手続きに時間がかかる
- 窓口が混み合うことがある
といった点は、あらかじめ理解しておくと安心です。
火葬場・斎場の予約が取りにくくなる時期
冬場、とくに年末年始は、火葬場や斎場の予約が取りにくくなる時期です。
東京都内の火葬場では、公営・民営を問わず、1月1日から3日までを休業日としている施設が多いため、その前後の日程に予約が集中しやすくなります。
その結果、
- 希望した日時に火葬の予約が取れない
- 火葬まで数日待つことになる
- 葬儀の日程を調整する必要が出てくる
といったケースが見られます。
これは特別なことではなく、季節的な事情によるものです。
葬儀の日程がすぐに決まらないこともある
斎場・火葬場が込み合うため、「葬儀日程」が希望通りに取ることができない場合があります。
- 火葬場の空き状況
- ご家族やご親族の都合
- 宗教者の都合
- 天候や交通状況
などを考慮しながら、日程を調整することになります。
葬儀の打ち合わせで一番大変なことは「場所(式場)」と「日程」を決めることです。

