身近な方が亡くなった年の暮れに、「喪中はがきは誰に、いつまでに出せばよいのだろう」と迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年は、新年の挨拶を年賀状ではなく、メールやSNSなどで伝える方も増えています。一方で、年賀状を年に一度の大切な挨拶として、長く続けている方も少なくありません。
この記事では、喪中はがきの基本的な意味や送る相手、時期、記載する内容のほか、年賀状を出していない場合や、準備が間に合わなかった場合の対応についてご紹介します。
喪中はがきとは
年賀状を控えることを伝える「年賀欠礼状」
喪中はがきは、身近な方を亡くして喪に服しているため、新年を祝う年賀状を控えることを伝える挨拶状です。「年賀欠礼状」とも呼ばれます。
年賀状を毎年やり取りしている相手へ年内に送り、翌年の年賀状を出さないことと、これまでのお付き合いへの感謝を伝えます。
訃報を広く知らせることが目的ではない
喪中はがきは、亡くなったことを広く知らせるためのものではありません。葬儀に参列した方や、すでに訃報を知っている方に対しても、普段から年賀状を送っている場合は、年賀欠礼の挨拶として送ることがあります。
喪中はがきは誰に送る?
普段から年賀状を送っている方へ出す
基本的には、毎年自分から年賀状を送っている相手へ出します。親族、友人、知人、仕事関係者など、相手との関係ではなく、普段の年賀状のやり取りを基準に考えると分かりやすいでしょう。
親族や仕事関係者は普段の付き合い方で判断する
親族であっても、普段から年賀状を送っていなければ、必ず喪中はがきを出す必要はありません。仕事関係者についても、毎年年賀状を送っている相手には送りますが、業務上の連絡だけをしている相手まで一律に送る必要はないでしょう。
会社として年賀状を送っている場合は、個人の判断だけで決めず、勤務先の方針を確認します。
年賀状を出していない場合はどうする?
喪中はがきも基本的には必要ない
近年は、年賀状を出さない方や、送る枚数を減らす方が増えています。日本郵便によると、2026年用年賀はがきの総発行枚数は約7億8,500万枚で、2004年用の約44億4,800万枚と比べて大きく減少しています。
普段から自分が年賀状を送っていない場合は、喪中はがきも基本的には必要ありません。喪中はがきは年賀状を控えることを伝えるものなので、年賀状のやり取りがない相手へ、訃報だけを知らせる目的で送るものではないからです。
喪中はがきはいつまでに出す?
11月から12月上旬までに届くようにする
喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くように送ります。一般的には11月から、遅くとも12月上旬までに相手へ届くように投函します。
あまり早い時期に送ると、相手が年末まで保管しなければならないこともあります。11月に入ってから届くようにするとよいでしょう。
準備は10月ごろから始める
送る相手の住所を確認し、はがきの印刷や宛名書きを行う時間も必要です。枚数が多い場合や印刷を依頼する場合は、10月ごろから準備を始めると余裕を持って発送できます。
喪中はがきに記載する内容
喪中はがきには、主に次の内容を記載します。
- 喪中のため年始の挨拶を控えること
- 誰が、いつ亡くなったのか
- 生前のお付き合いへのお礼
- 今後も変わらぬお付き合いをお願いする言葉
- 差し出す年月と差出人の氏名
文章では「年賀」というお祝いの言葉を避け、「年始」「年頭」「新年」などの表現を用います。故人の年齢や続柄を入れることもありますが、伝える内容はご家族で相談して決めて構いません。
喪中はがきの文例
- 喪中につき年末年始のご挨拶を控えさせていただきます
- 本年○月に父 ○○が○歳で永眠いたしました
- 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
- 明年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
喪中はがきが間に合わなかった場合
12月に身内が亡くなった場合
12月に身内が亡くなった場合など、相手がすでに年賀状を準備している時期には、急いで喪中はがきを出さなくても構いません。事情を知らずに年賀状を送った相手が失礼になるわけでもありません。
年明けに寒中見舞いを送る
喪中はがきが間に合わなかった場合や、喪中であることを知らない相手から年賀状が届いた場合は、松の内が明けてから寒中見舞いを送る方法があります。
寒中見舞いでは、年賀状へのお礼とともに、喪中で年始の挨拶を控えたことを伝えます。松の内の期間は地域によって異なるため、お住まいの地域の松の内が明けてから、立春までを目安に送りましょう。
まとめ|普段の挨拶の方法に合わせて考えましょう
喪中はがきは、普段から年賀状を送っている相手に、次の年賀状を控えることを伝える挨拶状です。送る場合は、11月から遅くとも12月上旬までに届くように準備します。
普段から年賀状を出していない場合は、喪中はがきも基本的には必要ありません。それぞれの挨拶の習慣を大切にしながら、相手との関係に合った方法を選びましょう。間に合わなかった場合は、年明けに寒中見舞いで伝えることもできます。

