想親メモリアルについて知りたい方は こちら

一人暮らし高齢者の終活① 増えている背景と、感じやすい不安

近年、「一人暮らしの高齢者」が増えていると言われています。

配偶者との死別、子どもとの別居、生涯未婚など理由はさまざまですが、今や高齢期を一人で暮らすことは、決して珍しいことではありません。
一方で、こうした暮らしの変化にともない、「もしものとき、どうなるのだろう」「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」といった不安を感じる方も少なくありません。

今回はまず、一人暮らしの高齢者が増えている背景と、多くの方が感じやすい不安について整理してみたいと思います。


目次

一人暮らしの高齢者は、特別な存在ではなくなっている

少し前までは、高齢者は家族と同居するのが一般的でした。
しかし現在では、社会のあり方や家族の形が変わり、高齢期を一人で迎える人が増えています。

・配偶者と死別し、そのまま一人暮らしになった
・子どもはいるが、遠方で暮らしている
・もともと結婚せず、長く一人で生活してきた

こうした背景から、「高齢者=家族と一緒に暮らしている」という前提は、すでに当てはまらなくなりつつあります。
一人暮らしそのものは、自由で気楽な面もありますが、年齢を重ねるにつれて、これまで意識していなかった不安が浮かび上がってくることもあります。


「家族がいる前提」でできている仕組みとのギャップ

多くの制度や慣習は、今もなお「家族がいること」を前提に作られています。

たとえば、病院に入院するときの緊急連絡先、介護施設に入る際の身元保証人、亡くなった後の手続きや葬儀の手配などです。
これらは、暗黙のうちに「家族が対応するもの」と考えられがちです。

そのため、一人暮らしの高齢者の場合、「自分に何かあったら、誰が動いてくれるのだろう」という疑問や不安が生まれやすくなります。
これは、本人の努力不足ではなく、社会の仕組みとのズレから生じている問題だと言えるでしょう。


一人暮らしの高齢者が感じやすい主な不安

もしものとき、誰が対応してくれるのか

体調を崩したときや、急な入院が必要になったとき、すぐに連絡を取れる家族がいない場合、不安を感じる方は少なくありません。
また、判断力が低下したときに、医療や介護について誰が意思決定をしてくれるのか、という心配もあります。


亡くなった後のことが分からない

一人暮らしの高齢者の多くが口にするのが、「自分が亡くなった後、どうなるのか分からない」という不安です。

・葬儀はしてもらえるのだろうか
・誰が手続きをしてくれるのだろうか
・知らないうちに簡単に済まされてしまうのではないか

こうした思いは、「立派な葬儀をしてほしい」という願いというより、きちんと見送られるのかどうか分からないことへの不安から生まれていることが多いようです。


お金や書類の管理を任せられる人がいない

銀行口座や保険、賃貸住宅の契約など、亡くなった後には多くの事務手続きが発生します。
家族がいれば自然に引き継がれることでも、一人暮らしの場合は「誰がそれを担うのか」がはっきりしません。

その結果、「自分のことは自分で何とかしなければ」と、必要以上に抱え込んでしまう方もいます。


不安を感じるのは、自然なことです

ここまで挙げた不安は、一人暮らしの高齢者であれば、誰が感じてもおかしくないものです。
大切なのは、「不安を感じてはいけない」と思わないこと、そして「一人で全部解決しなければならない」と思い込まないことです。

最近では、終活や葬儀について事前に考える方も増え、それを支える仕組みや相談先も少しずつ整ってきています。


次回は、具体的な備えについて整理します

次回の記事では、一人暮らしの高齢者が無理のない範囲でやっておきたい終活の基本や、葬儀について事前に考えておくポイントを、分かりやすく整理していきます。
「まだ先の話」と思われるかもしれませんが、知っておくだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
どうぞ引き続きご覧ください。

目次