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エンディングノートとは? 書き方の基本と始め方

エンディングノートとは?

エンディングノートは、自分にもしものことがあったときに備えて、家族や身近な人へ伝えたいことをまとめておくためのノートです。「遺言書」と違い、法的な効力はありませんが、その分気軽に書けるのが特徴です。自分の希望や考えを整理し、家族が迷わず行動できるようにするための「人生のメモ帳」とも言えるでしょう。最近では終活の第一歩として、多くの方が書き始めています。

目次

書き始める前に知っておきたいこと

エンディングノートは「一気に完成させる」ものではありません。まずは書けるところだけ書けば十分です。形式も自由で、市販の専用ノートを使っても、ノートやパソコンで自作しても構いません。大切なのは「完璧を目指さず、気持ちを整理すること」。日常の中で少しずつ書き足していけば、自然と“自分らしいノート”ができあがります。また、書いたノートの保管場所や、家族への伝え方も最初から考えておくと安心です。

準備するもの(ノートと筆記具)

エンディングノートを始めるときに、特別な道具は必要ありません。市販されている「エンディングノート専用」の冊子を使えば、書く項目があらかじめ整理されているため、初めての方でも取り組みやすいでしょう。一方で、普通のノート(例えばコクヨの大学ノートなど)に自分で項目を作って書き進める方法もおすすめです。自由に書きたい人や、自分のペースでまとめたい人に向いています。

筆記具は、あとから内容を見直したり、考えが変わったときに書き直せるように、鉛筆やシャープペンシルが便利です。ただし、「これは自分の確かな意志として残しておきたい」と感じる内容については、万年筆やボールペンでしっかり記しても構いません。エンディングノートは遺言書と違って法的な書類ではないため、自分の考えや気持ちを自由に書くことが大切です。

エンディングノートに書く主な内容(概要)

ノートに書く内容は人それぞれですが、代表的な項目には次のようなものがあります。「自分の基本情報」「家族や友人などの連絡先」「医療・介護に関する希望」「葬儀の形式や連絡してほしい人」「財産や保険の情報」などです。最初からすべてを埋めようとせず、書きやすいページから始めてみましょう。書いていくうちに、自分が何を大切にしたいのかが見えてくることもあります。

書き方のポイント

書き方のコツは、“楽に続けること”です。気軽に書き始めて、あとから何度でも修正してかまいません。また、年に一度は見直す時間をつくると、内容の更新がしやすくなります。ノートの存在を家族に伝えておくことも大切です。「まだ途中だけど、ここに置いてあるよ」と言っておくだけで、いざというときに家族が安心して見つけられるでしょう。

まとめ:小さく始めて、自分らしく育てる

エンディングノートは、特別な人だけが書くものではありません。自分の思いを整理し、これからの生き方を考えるための“自分ノート”です。まずは「1ページだけ書いてみる」ことから始めてみませんか? 小さな一歩が、家族への大きな安心につながります。

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