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エンディングノートに書くべきことと注意点

エンディングノートに書いておきたい内容

エンディングノートには、人生の記録や希望を幅広く書き残すことができます。基本情報や連絡先に加えて、「医療や介護に関する希望」「葬儀や供養の形式」「財産や保険の情報」「デジタル情報の整理」などをまとめておくと、家族にとって大きな助けになります。目的は“家族が困らないようにすること”。細かい書き方よりも、自分の思いを素直に書き残すことが大切です。

医療・介護・葬儀の希望を書くときのポイント

医療や介護に関する希望は、本人の意思を家族に伝えるうえでとても重要です。延命治療を望むかどうか、どのような介護を受けたいか、どの施設を希望するかなど、思いついたことを自由に書いて構いません。また、葬儀や供養については「規模」「宗派」「参列してほしい人」「好きな音楽」「写真」など、具体的にイメージを残しておくと、家族が判断しやすくなります。すべてを決める必要はなく、「こうしてもらえたらうれしい」という気持ちを添える程度でも十分です。

財産やデジタル情報の整理も忘れずに

銀行口座や保険、年金などの財産情報のほか、最近ではスマートフォンやクラウド、SNSなどの「デジタル情報」も大切な財産のひとつです。パスワードや契約内容をノートに書いておくことで、家族が困らずに手続きを進められます。ただし、暗証番号などは直接書かずに、保管場所や管理方法をメモしておくのが安全です。デジタル遺品の整理については、ご希望があれば今後詳しくご紹介します。

家族へのメッセージをどう書くか

エンディングノートの中でも特に大切なのが「家族へのメッセージ」です。これまでの感謝や伝えたい想いを、短い言葉でも構いませんので書き残しておきましょう。文章に自信がなくても、「ありがとう」「安心して任せられるよ」など、日常の一言でも十分です。形よりも気持ちを伝えることが何より大切です。亡くなった後に読むためだけでなく、“今”の想いを記すことで、自分の心も整理されていきます。

書いたあとの管理と更新

書いたエンディングノートは、書きっぱなしにせず定期的に見直しましょう。家族構成や住まい、保険などは年月とともに変わるものです。誕生日や年末など、見直しのタイミングを決めておくと無理なく続けられます。保管場所も重要で、金庫や引き出しなど安全で見つけやすい場所に保管し、家族に伝えておきましょう。古いノートを更新した場合は、日付を残しておくと後から確認しやすくなります。

まとめ:エンディングノートは「生き方ノート」

エンディングノートは、来るべきときへの準備ではなく“生き方を考えるためのノート”です。自分の価値観や家族への想いを整理することで、これからの時間をより大切に過ごせるようになります。書くことで心がすっきりし、家族にも安心を残せる――それがエンディングノートの本当の役割です。焦らず、自分のペースで続けていきましょう。

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