こんにちは。前回は、葬儀で使われるドライアイスがどんな役割を持っているのかをご紹介しました。
今回はその続きとして、「安全に使うためのちょっとした注意点」についてお話しします。
ドライアイスの“煙”の正体、ご存じですか?
ドライアイスを触ると、白い煙のようなものが出てくるのを見たことがあるかもしれません。
これは実は、二酸化炭素(CO₂)が気体として放出されている状態なんです。
この二酸化炭素は空気より重く、部屋の下の方にたまりやすいため、換気が不十分な密閉空間では注意が必要です。
消費者庁も注意を呼びかけています
実際に、消費者庁では「ドライアイスによる二酸化炭素中毒に注意してください」という注意喚起を発信しています。
たとえば、車の中や密閉された小部屋でドライアイスを使用したところ、気分が悪くなった、意識を失った、という報告も。
二酸化炭素は無色・無臭のため、気づかないうちに空気が薄くなってしまうこともあるそうです。
※出典:消費者庁ホームページ「消費者安全情報」
安心して使うための3つのコツ
ドライアイスは正しく使えばとても便利で、安全に扱うことができます。
通常の葬儀で使用する分には特に問題はありません。
ご心配の方は以下の点を参考にしてください。
① こまめに換気をしましょう
長時間閉めきると、空気がこもってしまうことがあります。特に夜間は、少し窓を開けるなど工夫を。
② 低い位置に注意
二酸化炭素は床近くにたまりやすいため、お布団やベッドの配置を少し工夫すると安心です。
③ 体調の変化には敏感に
少しでも息苦しさや頭の重さを感じたときは、無理をせず、いったん外の空気を吸いましょう。
想親メモリアルの対応
ご自宅でのご安置中も、私たちスタッフがドライアイスの設置・交換の際に状況をしっかり確認し、必要に応じて換気のアドバイスも行っています。
小さなことでも、お気づきの点があれば遠慮なくお声かけください。
ご家族が安心してお別れの時間を過ごせるよう、私たちがそっと支えてまいります。