突然のご家族のことは、どなたにとっても大きな衝撃です。
心の準備もないまま、短い時間の中で葬儀社を選ばなければならない 。
その状況で判断を誤ってしまうのは、ある意味で自然なことかもしれません。
2025年11月28日に放送された「ミヤネ屋」でも、葬儀の見積りをめぐるトラブルが特集されました。
番組では、実際に高額請求や不透明な見積りを提示された事例が紹介され、視聴者からも大きな反響があったようです。
この記事では、番組内容をわかりやすく振り返りながら、「なぜこんなトラブルが起きるのか」「私たちが事前にできる対策は何か」を丁寧にまとめています。
葬儀に詳しい方はほとんどおられません。
ぜひ安心して読んでいただければと思います。
⒈ ミヤネ屋で紹介された事例①：高額見積りが一気に半額に
番組では、道子さん（仮名・60代）が経験した事例が紹介されました。
ご主人が亡くなったばかりの冬の日、道子さんはインターネットで葬儀社を探し、見積りを依頼しました。最初に提示された金額は 200万円。
「そんな金額はとても払えません」と伝えたところ、担当者からは次のような言葉が返ってきたといいます。
「では特別に140万円で対応します。これでもかなりギリギリです」
納得はできないものの、搬送もしてもらっている状況で、道子さんは渋々契約しようとしました。しかし、ここで菩提寺の住職に相談したことが状況を変えます。
住職は見積りを聞いて驚き、
「ちょっと待ってください。うちのお寺であれば、70万円ほどでも立派なお葬式はできますよ」
と助言されました。
この内容を葬儀社に伝えたところ、まさかの
「では、うちも70万円でできます」
という回答。
最終的に支払ったのは約 80万円。当初見積りの200万円から 100万円以上の差 です。
住職によれば、実際の祭壇や内容は標準的なもので、「200万円という金額にはとても見合っていなかった」という話でした。
道子さんのケースから見える問題点
- 初回見積りが過度に高額
- 値下げ幅が大きく、根拠が説明されない
- 遺族の心理的状況に付け込んでいる可能性
- 契約直前に第三者へ相談したことで本来の適正価格が判明した
これは、誰にでも起こり得ることです。
突然のことで判断力が落ちてしまったとき、「もうこれで決めるしかない」と思い込んでしまう気持ちはとても理解できます。
⒉ ミヤネ屋で紹介された事例②：内訳のない391万円の見積書
次に紹介されたのは、一日葬（通夜を行わない葬儀）を希望したご高齢の女性宅に届いた見積書です。
参列は家族中心の8人ほど。
一般的な一日葬の費用は 80万円前後 とされていますが、提示された金額はなんと 391万6,000円。
さらに問題だったのはその内容です。
- 基本プラン「仏式葬」 385万円
- 項目は20以上あるのに、金額はほぼ無記載
- 金額があるのは式場使用料66,000円のみ
専門家からも、
「これは見積書として成立していない」
「ちゃんとした葬儀社が見たら“なんだこれは”となる」
と強い指摘がありました。
内訳がない見積書は、もっとも危険
葬儀の費用は、祭壇・棺・車両・ドライアイス・人件費・返礼品など、多くの項目で構成されます。
そのため、本来は「何にいくらかかるか」が一目で分かる形式になっているべきです。
内訳が書かれていない見積りは、後から高額請求になっても気づけない仕組みになってしまいます。
⒊ なぜ葬儀のトラブルは増えているのか
番組では、国民生活センターへの相談件数が増加していることにも触れられていました。
葬儀サービスに関する相談は2017年の637件から、2024年には過去最多の978件へ。
その多くが
- 高額請求
- 説明不足
- 契約後の追加料金
など、今回の特集と共通する内容です。
葬儀で判断を誤りやすい理由
相談する側の立場から整理すると、次のような背景が考えられます。
- 相場が分からない
普段葬儀費用の話をする機会はほぼありません。 - 突然のことで冷静になれない
深い悲しみや動揺がある中で判断するのは容易ではありません。 - 時間的余裕がない
病院からの搬送手配や日程調整など、急かされる状況が多いです。 - 比較対象が少ない
何社か見比べれば分かることも、1社だけだと判断材料が不足します。 - 相談相手がいない
葬儀の価格に詳しい一般の方はなかなかいません。
番組のコメンテーターも、「人生で数回の経験しかないため、情報の非対称性が大きい」とコメントしていました。
こうした状況が重なると、「提示されたものをそのまま受け入れてしまう」という事態が起きてしまうのです。
4．葬儀社選びで大切にしたいポイント
不安を抱えながら葬儀社を探すのは、とても大変なことです。
ただ、次のポイントを押さえておくだけで、トラブルを避けられる可能性は大きく高まります。
- 見積りが「内訳まで明確」になっているか
曖昧な表現や、金額の書かれていない項目がある場合は要注意。 - 追加料金が発生する条件が具体的に示されているか
「追加料金があります」とだけ言われても意味がありません。何にいくらかかるのかを確認しましょう。 - 契約を急かしてこないか
「今決めないと」「このプランじゃできません」といった言葉には注意が必要です。 - 過剰なプランを勧めてこないか
不必要なオプションを勧められた場合は、「本当に必要か？」と確認する姿勢が大切です。 - 相見積りを歓迎してくれる会社か
誠実な会社ほど「他社と比べてみてください」と言います。
5．想親メモリアルが大切にしていること
ここまで読んでくださった方は、「葬儀社によってこんなに違うのか」と驚かれたかもしれません。
想親メモリアルでは、葬儀を「大切な方とのお別れの時間」としてていねいに支えるために、次の姿勢を大切にしています。
- 1円単位の明朗見積り
何が含まれていて、何が含まれていないかを明確に記載します。不明瞭な金額や曖昧な項目はありません。 - 必要・不要を率直にご提案
押し付けや過剰な営業はいたしません。シンプルなご葬儀でも、ご遺族の「想い」を形にできる方法を一緒に考えます。 - 葬儀口コミサイトで4年連続1位（中野区）
ご利用いただいたお客さまの率直な声が、私たちの大きな励みです。 - 専門家や介護施設からの紹介が多い
ご遺族だけでなく、専門家（弁護士・司法書士・社会福祉士・税理士）からもご紹介をいただいています。 - １級葬祭ディレクター・FPによる無料相談
費用のこと、進め方のこと、どんな小さな不安にもていねいにお応えします。
葬儀の不安は、「分からないこと」 が多いから生まれます。
その「分からない」を一つずつ解消していく姿勢を、想親メモリアルでは大切にしています。
6．まとめ：不安なときは、一人で抱え込まないで
葬儀は、人生でそう何度も経験するものではありません。
それなのに、突然決断を迫られ、精神的にも負担の大きい時期に判断しなければならない――
本当に大変なことです。
もし少しでも、
「見積りが妥当なのか分からない」
「このまま契約していいのか不安」
「他社の見積りを見てほしい」
というお気持ちがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
相見積りだけでも、もちろん大丈夫です。
都内近郊のご葬儀について、ご家族の想いに合った形をご提案いたします。
想親メモリアルは、ご遺族が後悔のないお別れができるよう、これからも誠実にサポートしてまいります。
